【ランニングタイツの効果】パフォーマンスと筋肉ダメージ

ランニングタイツは、ほぼ皆が履いているといっても良いのではないしょうか?

そんなランニングタイツが筋肉痛に効いているのか?いないのか?
これは非常に難しい問題です。

筋肉ダメージは、ランニングや運動のパフォーマンスを悪化させる要因の1つ。

例え満足に練習していないとしても、いや、練習していないからこそ、道具に頼って、なけなしの筋肉貯金を活用したいと思うものです。

その作戦の1つが、ランニングタイツなんですが。

私がランニングタイツを履いたり、履かなかったりした個人的な経験では、履いていた方が筋肉疲労は軽い気がしています。
タイムが良くなるといった事までは感じたことがないですけども。


さて、今回の話は、コンプレッションタイツの効果を検証した論文をサラッと読めるようにまとめて書いてみます。


今回行われた研究では、コンプレッションタイツを履く事で、マラソンレースにおける筋肉ダメージやランニングパフォーマンスに影響を与えるかということを調べています。


34人のランナーを年齢、身体計測データ、ベストタイムに基づき2群に分類した。
1つのグループは、通常のソックスを履き、もう一方のグループは、足先から膝にかけて段階的に圧のかかったコンプレッションタイツを履くことにしています。

レース前後に採血を実施した。
ジャンプの高さ、脚の筋力測定を実施した。

筋肉ダメージの指標として、血液中のミオグロビンとクレアチニンキナーゼの測定も実施した。


ラソンレースのタイムは、どちらの群でも変わりなかった。
今回の結果では、平均タイムが210分という事で、3時間30分となっています。

ラソンレース後の筋肉の低下割合は、コンプレッションタイツ群と対照群で違いはなかった。

ジャンプ力も、コンプレッションタイツ群と対照群とで違いはなかった。

筋力にしろジャンプ力にしろレース後は20%〜30%程度落ちるようです。

私のゴール後の疲れでいうと、もっと落ちているような気がするのですが。

レース後、採血データであるミオグロビン濃度もクレアチニンキナーゼ濃度も両群で差が認められなかった。


以上の結果から、コンプレッションタイツを使用しても、ランニングペースや運動による筋肉ダメージの改善に効果が認められなかった。

タイツを履くというのは、効果的な戦略とはいえない、ということでした。


◯ まとめ
筋肉ダメージに対しては、個人的に効いていると思っていたのですが。
これは、タイムが違うことによるのでしょうか?
そもそも、エリートランナーはタイツ履いてませんよね?

タイツのメーカーでも結果も変わるのだろうか?
スキンズだったり、ワコールのcw-xだったり、c3-fitだったりで。


しかしながら、タイツにもダメージ以外にもわかりやすいメリットがあるのです。


それは、日焼け防止。
それから、体温低下の防止。


私は、一応歩かずにフルマラソンをゴールできますが。
途中で歩いてしまうことも多いと思います。

そうした時に恐ろしいのが、低体温症。
運動して、汗かいて、そのままというのは、体温が下がるばかりですからね。

そうした時に、タイツは体に触れる空気の入れ替えを減らす効果があります。
ダイビングでいうウェットスーツのようなものです。

しかし、今回の結果をストレートに受け止めると、デザインが気に入って、値段の安いタイツで十分ということも言えそうです。

値段で考えると、cw-xが1番コストパフォーマンスが良い気がします。

わたしは、cw-xを長らく使っています。生地が薄くて履いていて苦しさもないですし、快適です。


話を元に戻しますが、
もう少し、遅いタイムの人でランニングタイツによるパフォーマンスに違いがあるか?
そういった論文を目にしたら、また報告したいと思っています。

ぜひお楽しみに。

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耐用年数はどれくらいでしょうか?
穴が開いたりはしませんが、製品の性質を考えると1年もしくは2年で買い換えるべきなのでしょうね。

ユニクロヒートテックではないですけれど、商品の性能自体も毎年変わるでしょうし。


今回の試験は下記のものです。


The use of compression stockings during a marathon competition to reduce exercise-induced muscle damage: are they really useful?
Randomized controlled trial
Areces F, et al. J Orthop Sports Phys Ther. 2015.