幅広い知識を1日で得る本「おとなの教養池上彰」【本感想】

ざっくり、ザクザクと書かれています。

読みやすいし、わかりやすい、のは間違いない。幅広い知識を手に入れたい人、いつも手にしない分野の本も読んでみたいという人にとってはよい本だと思います。

こんな表紙の本です。

『おとなの教養  池上 彰』

内容紹介

現代の教養とは「自分を知ること」です。
いま、学ぶべき教養とは何か? 現代人必須の7科目とは、「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。この7つを貫くのは、「自分がどういう存在なのか」を考えようとする問題意識だ。7科目のエッセンスを講義形式で明快に説く決定版。現代人の「生きる力」=教養の本質が一気に身につく!

[目次]
序 章 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?――現代の教養七科目
第一章 宗教――唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
第二章 宇宙――ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
第三章 人類の旅路――私たちは突然変異から生まれた
第四章 人間と病気――世界を震撼させたウイルスの正体
第五章 経済学――歴史を変えた四つの理論とは?
第六章 歴史――過去はたえず書き換えられる
第七章 日本と日本人――いつ、どのようにして生まれたのか?

広範囲のテーマを非常に分かりやすく、説明してあります。
あまり深くまで掘り下げず、わかりやすさ、読みやすさがこの本のいいところだと思います。

この本のテーマの中で、それぞれ自分のこれまでの経験、知識に近い分野や遠い分野があると思います。
自分のこれまでの専門から遠い分野をざっくりと補う処方箋みたいな本でした。
いろいろなことが少しずつ違って見えるというか、自分がこれまで見えていなかった部分が見えてくるというか。

テレビでの解説のように、今の制度や時事ネタについて書かれた本ではなく、歴史・宗教といったある程度普遍性を持った、長期的な時間軸から物事を観て解説しています。

すごくざっくりと書かれた本です。
あっさりしすぎと思うかもしれませんが、自分の興味がどういうところにあるか、そういったポジションを把握するのにもこの本はよいのではと思います。
だって、専門書ってほんとにいろいろありますから。


これを読んで、気づいていない自分の興味を明らかにして新たな読書の世界に踏み出すのにいいと思います。
何を読んでいいかわからない、一般常識は身につけたいけど何から始めたらという人は、まず読んでみるといいと思います。

池上さんの本、はじめてよんだなー。
ちょっと空いた時間にでもリフレッシュで読める本でした。


本の詳細、口コミはこちらでも。
おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)