ランナーは貧血に注意が必要【症状と3つの原因】

 ランナーが特に気をつける病気、貧血についてまとめてみました。

 貧血はムリなダイエットなんかした場合には誰にでも起こりうるものなので、まずは貧血の症状、原因といった一般的なことから書いていきます。
 また、貧血対策の食事とかも書く予定です。


○血液の役割
 血液の役割は全身に栄養と酸素を運ぶことであり、中でも酸素を全身に運ぶことが重要です。酸素を運ぶ仕事は、血液の中でも赤血球の血色素(ヘモグロビン)が担当しています。

 赤血球、ヘモグロビンの量が減ると、酸素の供給が十分に行われなくなります。こうした症状が貧血です。


○貧血の症状
 貧血は、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、動悸といった全身症状を引きおこす。人によっては頭痛や耳鳴りなんて症状も出るから、症状はいろいろです。


○貧血の種類
 貧血の種類は、主に次の4つ。
1.鉄欠乏性貧血
2.再生不良性貧血
3.悪性貧血
4.溶血性貧血


1.鉄欠乏性貧血
 鉄が不足する原因としては、体が必要とする鉄分の量が増えたり、鉄分の損失が増えたりといった基礎的な疾病(病気)による場合もあります。
 ごく普通に生活しているのに、鉄分不足になる原因としては、偏食、ダイエットによる食事からの鉄の摂取量の不足が考えられます。


2.再生不良性貧血
 こちらは病気による骨髄の機能が原因の鉄分不足になります。


3.悪性貧血
 ランナーでこの症状で貧血になる人はあまりいないと思いますが、一応念のため。
 赤血球がつくられるときに必要なビタミンB12葉酸が不足しておこる貧血です。ただし、普通に食事を取っている人にとっては、ビタミンB12、葉酸、どちらも不足することはないものです。


4.溶血性貧血
 赤血球の膜が壊れておこる貧血です。原因はいろいろあります。

 赤血球の膜が壊れる原因の中でランナーに関係あるものとしては、マラソンや長距離歩行といった足に着地衝撃がかかることが言われています。
 着地を繰り返すことは、膝の痛みになるだけではなくて、実は貧血になる可能性もあるのです。


○よく起こるのは、鉄欠乏性の貧血。
 上で4つの原因を挙げましたが、もっとも多い貧血の原因は鉄欠乏性の貧血です。
 これはランナーだけでなく、一般的な傾向です。偏食やムリなダイエットの影響もあります。

 鉄分が不足している人は、食事内容を見直す必要があります。食事は好みもあるし、習慣もあってそう簡単には変更することができないという場合には、鉄分サプリメントの使用も考える必要があると思います。


○発汗でも鉄分は失われる。
 ランナーに限らずですが、汗をかくことで鉄分は失われていきます。なので、今まで鉄分不足ではなかった人も、最近運動するようになり汗をかくようになったという人は、特に注意が必要です。最近、運動を開始したばかりのランナーさん、初心者さんは要注意です。
 普段の血液検査で、運動前から貧血気味なんて人は、特に注意が必要です。
 また成長期の人も、体がたくさん鉄を必要としていますので、鉄分の多い食事を食べるか、サプリメントを効果的に使いましょう。
 最近は科学の進歩もあって、スポーツや健康への対策がいろいろ明らかになっています。データも有効に活用して、健康に。


だらりと書きましたが、まとめると。
○ランナーが注意する必要のある貧血の3つの原因
1.食生活の乱れによる鉄分の摂取不足
2.着地衝撃による赤血球の破壊
3.発汗による鉄分消費の増加
この3つに気をつけましょう。


○次回は鉄分対策の食事
 次回から、鉄分対策の食事について書く予定です。鉄分にも動物性、植物性とあり、吸収率も様々なんです。練習して体の重さ、だるさを感じる人は、鉄分を摂ることで体の状態が変わるかもしれません。


○食事を変えるしかない
 3つの原因を書きましたが、2番目、3番目はなかなか対策がとりにくいので、現実的には1の食生活を改善するということになると思います。


サプリメントが楽ではある。
 食事内容の変更ですが、病気の治療のように何かを我慢しなければいけないといったものではなく、新たに追加して摂らなければいけません。習慣を変えるのが難しい場合には、サプリメントの利用が良いかもしれません。

 サプリもいろいろありますが、鉄分サプリではディアナチュラの商品がおすすめ。葉酸ビタミンB12も入ってます。

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鉄分に関しては、機能性食品もいろいろあります。
効果的にサプリメントや栄養補助食品を利用しましょう。


吸収の話について、貧血対策の食事はこちら
【貧血対策の食事】ビタミンも摂って鉄吸収アップ - たけぽんちの部屋


○マラソン対策はいろいろ。
 練習、休息、食事にフォーム、ペース、レース中の補給と見直すべきことはほんとにいろいろありますね。何で一番改善されるかは人それぞれ。いろいろ試すしかないですね。
 せっかく運動して体調を崩したり、怪我をすることないように気をつけましょう。


青魚も血管、貧血対策に重要です
魚、食べてますか?
【貧血予防には青魚のDHA】ダイエットにも効果あります - たけぽんちの部屋

鉄分を摂ると、便が黒くなることもありますが、それは薬の影響です。
胃薬が鉄分の吸収に影響し、貧血になる可能性もあります。
胃薬飲んでいる人は一度確認してみましょう。