【コーヒー】鉄分の吸収を阻害して貧血になる可能性

貧血の飲み合わせ、食べ合わせに関して少しだけまじめに。
いつものマラソンや食べ物の話と関係がありそうななさそうな。

私、コーヒーばかり飲んでるので少し気になったことをかいてみます。


夏になると貧血になるって人もいるんではないでしょうか?

貧血の原因は色々ありますが、鉄分の不足やビタミンB12の欠乏が関係している場合もあります。
夏になると貧血になるっていうのは、鉄分は汗と一緒に出て行くからです。
また、ビタミンB12も鉄分も食が細くなるとどうしても影響がでてくるからです。
で、鉄分はもちろん食べ物から吸収して補うものなんですけど、吸収率に影響を与えるものがあるんです。

それが、コーヒーなんです。
コーヒーは鉄分の吸収に良くないんです。

なんでコーヒーが鉄分の吸収を妨げるのかって言えば、それは、タンニンが含まれるからです。

タンニンは、ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールが鉄分とキレートしてしまうので、吸収が悪くなってしまうんです。

コーヒー、コーヒーっていってますけど、タンニンが含まれるものなので、お茶やワインも良くないはずです。
ポリフェノールという観点から言えば、チョコレートも良くないんでしょう、厳密に言えば。

ただし、ワインと食事、お茶と食事なんてずっと昔からの食生活なので、通常の人たちは気にする必要はないんじゃないでしょうか?


貧血と言われている人、女性や成長期の人は、少し気を使って、同時に摂取することを避けたら良いのでは?
食後、30分くらいあければよいと思います。


○ 作用機序から考える
ちなみに、ポリフェノールと鉄、金属カチオンの組み合わせが良くないって話は、抗菌薬と一緒なんです。

テトラサイクリンやキノロン系の抗菌薬とマグネシウム、鉄剤との相互作用があることと原理的には同じ話です。
ちょっと、面倒な作用機序の話でした。


サプリで鉄分やカルシウムを摂る人はお茶、紅茶、コーヒーを同時に摂ることはやめた方がよいのでは?
だって、サプリにもお金がかかっているのだから。
無駄なく利用しましょう。