【実話】4ヶ月間、毎日マラソンを走ったランナーの話

 この話は実話です。
 ガンで片足を切断した青年(テリー・フォックス)がカナダを横断を計画し、毎日フルマラソンを走った話です。テリーは特別な人間ではなくて、とっても普通の青年。
 誰にでも突然やってくるかもしれない話。

○突然、ガンの宣告
 カナダの大学に通うバスケット選手、テリーはある日、足に痛みを感じて病院にいきました。そこで医者から告げられたことは、ガン。

 テリーは、命のために足を切断し、その後、16ヶ月間という長い間、抗がん剤治療を受けました。テリーの通う病院には、ガンの患者さんがたくさんいて、その中には、テリーが会って数日後に亡くなる人もいました。


○テリーの決断
 そうした中で、テリーは二つのことを成し遂げようと計画しました。
1つ目は、他のがん患者に希望を与えること。
2つ目は、ガン研究のための資金を集めること(100万ドル)。

○テリーはマラソンを毎日走る。
 テリーはこの二つの目標を成し遂げる為に、マラソンをすることを決断。

○カナダを西から東まで横断
 その内容は、毎日フルマラソンと同じ距離42.195kmを走り、カナダを東から西へ横断すること。カナダの最東端のニューファンドランド「セント・ジョンズ」から彼の故郷であるブリティシュ・コロンビア州バンクーバー島まで。そして、毎日走り、研究資金のための募金を呼びかける。

○希望のマラソン
 テリーはこのマラソンを、「希望のマラソン」と名づけた。ゴールまで、8000km。

○夢は道半ばで。
 テリーは雨の日も走り続け、115日目、ついに中間点(カナダ大陸の真ん中)を超えた。
 その後も走り続けたが、距離にして5373km地点で体調不調を訴え、病院に行くことに。そこでテリーに告げられたのは、ガンの再発。カナダ中の国民がこの事実を悲しんだ。しかし、テリーは自分がいなくなっても自分の意志を引き継いで欲しいとマスコミにコメント。

 国民の願いもかなわず、テリーは22歳の若さでなくなった。


○感想
 2日続けて、フルマラソンも信じられないけど、3、4日、4ヶ月って言葉にならない。しかも義足で。考えさせられます。
 静かに治療を継続していたら、再発を早期に発見できたかもしれない。でも、彼は自分の命を失った代わりに、やろうとした二つのことは確かに成し遂げた。

○希望を与えること
○お金を集めること

 命を懸けて集めたお金、命を削る意志をもって使って欲しいですね。


○今も世界中でイベントが。
 Terry Fox Run(テリーフォックスラン)というイベントが世界各地で行われてるようです。知らなかった。今年は、「テリーフォックス・ラン・イン札幌2014」があったそうです。

○カナダで語り継がれる英雄
 オタワやビクトリアには、テリーフォックスさんの像もあるそうで、カナダの愛した偉大なヒーロー。今まで知らなかったのが恥ずかしい。旅行等で訪れた方はぜひ。

 ↓こちらも感動的な音楽です。今はまだ動画公開中と思います。ぜひ一度は。
「ジョン・レジェンド」の歌声に感動した【NHK TED】 - たけぽんちの部屋

 人種差別に立ち向かう、勇気を与える歌です。
 歌詞はもちろん、ピアノ、歌声がすばらしいです。


 英語で聴いたものを日本語で書いてますんで、ところどころ話が違ったらごめんなさい。

出典は、NHKラジオのエンジョイ・シンプル・イングリッシュ
放送: 月〜金曜日 午前9:10〜9:15
再放送もあります。火曜日の放送が、実話モノです。

 宝塚歌劇団出身の中島 亜梨沙さんが、毎回ナレーションされてます。放送の声だけの印象ですが、他の宝塚の方とは違う感じが。普通の女性の印象っていうんですかね?

 NHKフランス語に出ている真飛聖(まとぶせい)さん(今は相棒ですか?)って、やっぱぶっ飛んでる感じもするし、パワー、オーラがあるっていうのか。NHKフランス語の放送での歌もさすが、うまかった。

 む、もしや中島さんは天然キャラ?ファンの方、すみません。
 今回は2014年、年内にお伝えしておきたい【実話】でした。