映画感想【ボリショイバビロン】ネタバレなし
ドキュメントタッチの映画でした。
本来とってもクローズドな組織であるだろうから、映画としてどうというより、歴史の記録として価値があったのでは?
あれだけ大きな事件が起きたのだからね。
ボリショイはロシア。
てなわけで、ロシア語で何言ってんのかはさっぱり。
でも字幕なんで問題もなし。
オープニングのナレーションにもあったんだけど、ロシアを代表するブランドってあまりないみたいね。
映画の中では、ボリショイとカラシニコフということでした。
カラシニコフは拳銃ですね。
他にロシアブロンドでなにがあるかな。
ピロシキにウォッカかな?コサックダンスもロシアかな?
まあそれはそれとして。
映画では、ボリショイの人々の考え、ギスギスした思惑なんかが盛り込まれてました。
立場によって考えることも違うし。
でも、ボリショイは夢の舞台であるしといったせめぎ合い。
実力とは関係ない自信や主張もあるそうで。
ボリショイはロシアの国家予算でやってる興行だということでした。
セルゲイ・フィーリンさんの硫酸を浴びさせられた事件についても、劇中ではいろいろ語られてました。
なんでこういう事件になったのかなあという事を様々な団員のコメントを通して検証してました。
といっても、映画内で何かが解決されてスッキリということでとないのだけれど。
国家予算でやってるくらいだから、いろんな人が首を突っ込んで意見するだろうし。
トップは大変だよね。
この映画をみて思ったのは、組織をまとめる人の難しさかな。
中立や公平なんて実現できないだろうし。トップが持って行きたいゴールや方向も組織の人間とは少しずれてるかもしれないし。
そういう意味では、いかに透明性を出すかが重要ですね。
映画をみても、白鳥の湖の一部がみれるくらいです。
ボリショイの作品を楽しめる映画ではないです。
また、劇団員の練習風景とか日々のストイックな生活が見れるわけでもないです。
そして、劇場運営のノウハウや隠された秘密、テクニックが公開されているわけでもないです。
映画の中では、ロシアにとってボリショイがなんなのか。
歴史的にボリショイがなんだったのか。
ボリショイの組織の問題はどこにあるのか?
今は何をしようといているのか、について語られていました。
ちなみにですが、セルゲイ・フィーリン芸術監督は、2015年7月で解任されたようです。
硫酸をかけられて、復帰もしていたのですけど。
事件は2013年だったのかな?
ドイツで手術をされたそうですが、皮膚も普通の感じだし、視力も片目は回復したそうです。
今でも、治療は継続されているということでした。
ものすごくドキュメンタリー感が強い映画でもなかった。
そして、隠された秘密、スキャンダルが明らかになった映画という印象でもなかった。
サッカーチームでもオーケストラの劇団でもありそうなトップが変われば方向性は変わるよねって感じの内容でした。
起きてることはありがちなんだけど、硫酸かけられるっていう事件があまりに衝撃的だからこそ、話題性が強いのかな?
ボリショイバレエといえば。
白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り人形。
そう、三大バレエといえば、チャイコフスキー。
というわけで。
こちらは、ボリショイの眠れる森の美女です。
ボリショイ・バレエ「眠れる森の美女」ザハーロワ&ホールバーグ [DVD]
映画見てるとロシアにも旅行して見たいなーと思いました。
ブロードウェイに旅行してオペラ座の怪人やライオンキングを見てくる人は多いと思うんですけどね。