【映画感想】わたしに出会うまでの1600キロ(ネタバレなし)
映画の感想です。
9月に見ましたが、比較的混んでました。
歩く旅の映画かと思いましたが、ちょっと違いました。
『星の旅人たち』という映画知ってますかね?
スペイン、北東部、サンティアゴデコンポステーラまでの聖地巡礼の映画です。
こちらは、いろいろあるけれどもその道のりを歩く映画なんですよ。
なんつーか、四国のお遍路さんみたいな。
キリスト教だと本来の意味合いはお遍路と違うのかもしれませんけど。
で、話しそれましたが。
本題にもどります。
今回の北アメリカの映画。
こちらも歩く映画なんでしょう。
そして、スペインのもこちらの北アメリカの映画もどちらも実在するモデルはあったのではないかな?
詳しくは知りませんけど、なんか実在モデルがいたような仕上がり。
エンディングロールとか見た印象ですけど。
ただ映画の取り方というか雰囲気はだいぶ違いました。
こちらの1600kmの映画では、トラウマというかしがらみというか過去を背負った人の物語。
年を重ねるといろいろあるんだなー、わかるよわかる、といった感じ。
元気が出てくるとか心が温まるといった映画ではありませんでした。
『星の旅人たち』はグループで歩いてるのだけれど、こちらの『わたしに出会うまでの1600km』は一人歩き。
そのあたりにも旅への思い、テーマの違いがあるんだろうなと思う次第です。
一人で誰とも喋らず何も共有せずに歩き続けるっていうのは…。
いろんなことがフラッシュバックするのに十分すぎる時間がありますよね。
この映画がどういうジャンルだったかと考えてみました。
アドベンチャーや冒険ものではなかった。
ハッピーな旅の記録、日記風なものでもなかった。
ちょっと泣けてくるような、ヒューマンドラマでした。
現在と過去とのつながりをあぶり出すような。
良いこと、悪いこといろいろあって、それが繋がって今の自分がいる。
今の自分は嫌でもなんでも過去を背負っている、背負わなければいけないんですよね。
そして、忘れやすい人でない限り、年を重ねるほど当然それは多くなる。
過去の選択は変更できないのだけれども。
書いていて、今にしておもうこと
過去があまりに残酷すぎる場合のエスケープするものとして、認知症が機能しているんだろか?
寿命がどんどん長くなる今、情報量、背負った記憶も多い。
全員がその記憶に潰されない人なんてあるんだろうか?と思ったりもする。
楽しかった記憶だけ残ればいいけれど、楽しいかどうかは主観だからな。
少し、映画から離れましたがみて良かった映画でした。
もう一度落ち着いてみてみたかったりします。