【映画感想】『パリよ、永遠に』ネタバレなし

先日見た映画の感想です。
週末の夜間に見ましたが、それなりに混んでいました。


ストーリーは、第二次世界大戦のドイツのパリ破壊作戦への駆け引き


そもそも歴史を知らなかったわけですけど、パリは街中までドイツ軍の侵攻を受けてたんですね。

ストラスブールルクセンブルクなんかは地理的にもそうかなと思っていましたが。


映画ですが、ドイツ軍の司令官と中立国の外交官の二人の会話という形で進んでいきます。

基本、テーブル越しの二人の会話が続くので派手な感じやシーンの大きな切り替えはなく進んでいきます。


どこまで史実と繋がっているかはわかりませんが、実話のようです。


パリって旅行に行くと、予想以上に汚い街並みです。
街が汚いというよりか、道が、地面が汚いんですよね。

ただ高層のマンションやビルがなく高さがそろっているところやあの街並みはやっぱり貴重。
街自体が美術館というか、人類の文化の塊という感じはします。


その街が破壊される危機にあり、でも何もなくあのまま残っているというのは良かったとしかいいようがないですね。


パリの美しい街並みが何度も映像に出てくるということもなかったんですが、楽しめました。
セーヌ川シテ島ルーブル美術館なんかはあああれだ、あそこだ、なんて頭に浮かびましたから。


『イミテーションゲーム』もそうだけど、『パリよ、永遠に』でも、戦争時の戦略上どうするか?その苦悩を感じ取ることができます。

人が人を殺すこと自体異常なんだけど、民間人を巻き込むとか被害は小さくなるとか、身勝手な線引きがなされ、現場の人間は葛藤や苦悩を抱えるということがよく理解できます。

これまた見て良かった映画ですが、ゆったりと静かに進んで行くので、単調に感じるところもあるかもしれない。
表面上の盛り上がりというか、演出の華やかさは、イミテーションゲームの方がメリハリはついていました。

戦争に盛り上がりも何もないんですが、言葉選びがうまく行ってませんね。