「GAYAガヤsperss2009」イタリアワイン【感想】
これまでお手ごろワインの紹介ばかりでしたが、たまにはガツンと値のはるワインの紹介です。
普段、飲むような値段のワインではないですが、記念日だったり何かのお祝い事の日に飲みたい、そんなワインです。
贈り物としてもいいんでしょう、誰が飲んでも美味しいとわかるワインじゃないかな?
ガヤは、イタリアワイン界では巨匠というか有名ですけど、ラインナップが多すぎてよくわからん、ってのが本音です。
畑もピエモンテからトスカーナまであるし、値段もそこまで高くないモノからトップまで。
【GAYA SPERSS 2009】 (ガヤスペルス) イタリア ピエモンテ
エノテカさんでは、2005年のガヤスペルスで、27000円というお値段です。
2009年はいくらかな?
○値段は高いが。
値段はガツンというワインです。さすがにこの値段のワインなので、お店で飲みました。私にとっては、家で飲むにはさすがにもったいないし、少し恐ろしいワインです。
○感想
で、飲んでみての感想ですが、これはほんとうにおいしいです。
うまいという表現が最適なんではないでしょうか。美味しいのウマイという意味ももちろんですが、上手に丁寧に作られているなというウマイですね。
○やさしく広がる
最初、口に含んだときに広がる味わいから優しく、飲んだ後もほんとにきれいで上品な味わいでした。
雑な感じが最初から最後までまったくしません。優雅な味わいです。
○早くても美味しい。
若いワインを飲んだのに、変に重い感じもなく。
ワインは本来、料理とあわせるべきなんでしょうが、このワインに関しては、食べ物もいらないと思ってしまうようなワインでした。フルボディらしいですが、決して重くない。ボルドーの濃厚さとは違います。
○熟成させなくても味わえる。
早すぎてもったいないな〜とも思ったけどボルドーと違って早くから楽しめていいですね。フランスの手ごわさと違って(長期熟成の手間)、アメリカ、イタリアのワインは比較的早くから飲めてよいです。
10年後、20年後、どんな味になってるのか?その味わいが楽しみであり。またそれだけ寝かせると値段も上がってしまってさすがにちょっと手が出ないなーと残念に思ってみたり。1997年だと、大体5万円くらいが今の相場でしょうか?
さすがに、2009年は早すぎだよね。
○上品な味わい
どこまでも上品な仕上がりで、少しきれいすぎる?って味わいです。
年末年始とかクリスマスとかなんかイベントがからまないとなかなか飲めないな、この値段。この値段だけおいしいかってところはなかなかなんとも微妙です、いやもちろん美味しいんですけどね。
なんというか、どこまでもスマートで。
モンラッシェとかの方が万人受けして、差がわかりやすいかも。
ガヤ、気に入ったので、マガーリ、シトモレスコ、ロッシバスといった比較的お求め安い値段のものから、タイミングを見て飲んでいきたいもんです。
マガーリは、フランスと同じ品種ですね。メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフランでできてます。
サッシカイアと同じ地区。これくらいの金額ならまだ飲めます。飲みたい。
マガーリはこちら。これもエノテカさんです。
でもまあ、いろいろいっても、飲んで満足、納得な、幸せなワインでした。たまには、こういう名のあるワインを飲んで違いを楽しむのも大事ですね。
○お手ごろなのかな?
ボルドーやブルゴーニュよりはお手ごろなんだろうか?そういった価格についてはよくわかりませんが、試飲会に参加してもフランスワインが人気が圧倒的なのは確か。
「ボルドーの秘密」というワインの世界の映画が今年公開されていましたよね。
高いワインは確実に手間暇かけて美味しい上品なのは間違いない。この最後のツメを達成する為のコストはやはり大きいんでしょうね。
ピエモンテのぶどう畑を見たことはありませんが、職人さんの苦労、精神力でできたんだろうなという美味しいワインでした。
職人さんたち、ありがとう。
今は、いろいろな大手資本の最新技術、科学が関与して美味しくなっているのかな?
○ブショネはこわい。
こういったクラスのワインだと、多少値が張っても買うところも信頼できるところから買いたいですね。輸送、保存でワインはかなり変わってしまうので。
長期熟成させたワインだったら、生まれは同じでも、環境で全く違う代物になっちゃうでしょうし。
結構な確率でブショネ、劣化ワインってあるみたいですね。以前にソムリエさんが私の前で、ダメだこれって判断してくれたこともありました。私は言われないとわからないかも…。
ヴィンテージとしては、2004や1996の方が当り?
安いのもありますけど、信頼できるインポーターとして、エノテカさんのガヤを下に載せておきました。
エノテカさんのページより。
元バローロの「スペルス」。単一畑の元バルバレスコ「ソリ・サン・ロレンツォ」や 「ソリ・ティルディン」等と同様に、このワインも 1996年にDOCランゲに格下げされたワインの一つです。イタリアワインの帝王ガヤのフラッグシップワインは、「バルバレスコ」。
ガヤ家の知恵と技術、伝統、そして情熱の結晶はバルバレスコであり、畑名も何も付かない「バルバレスコ」にこそ ガヤの全てが集約されている。
その思いから、1996年ヴィンテージ以降、ガヤラベル唯一のDOCGは「バルバレスコ」となり、それ以外の元バローロや元バルバレスコDOCランゲに格下げとなったのです。とは言っても、それはあくまで法律上の格付けの話。消費者は格下げされたワインが偉大なバローロ、バルバレスコであることを知っています。それは、その後もこれらのワインが 高い評価を受け続けていることからも明らかです。スペルスは濃厚で複雑な香りの中に、ほのかにトリュフとリコリスの香りが感じられます。しっかりとした骨格のフルボディで、濃い果実味の中に ネッビオーロの純粋なタンニンと酸が感じられる上質なワイン。30年もの熟成に優に耐えられるガヤ単一畑のワイン。
ぜひ、大き目のグラスでゆっくりとお楽しみください。