【BCAAサプリメント】摂取量と効果と糖尿病リスク

最近流行りのサプリメント、BCAAってどんな作用があるのか?
リスクはないのか?

ちょっと気になったので調べてみました。

グリコや味の素、明治といった多くのメーカーからBCAAサプリメントが販売されています。

そうした販売元のホームページによれば、BCAAは、激しい運動で破壊された後の修復に効果的であるとされています。

BCAAは、バリン、ロイシン、イソロイシンという分岐差アミノ酸と呼ばれるものです。
体外から補給する必要があるアミノ酸なので、栄養需給が高まった時には、より多く取らなければいけないというのは理にかなっているように思えます。

販売されているものも、1000mg程度のものから2000mg、3000mgと様々な規格のものがあります。

どれくらい補うのがベストなのか?
ここがわかりにくいわけです。
取り過ぎたら何か問題がないのか?


BCAAに関しては、世界中で多くの研究がなされています。

BCAAを用いた試験としては、日本で行われた高山スタディーというものもあります。

この試験では、BCAA、ロイシンの摂取量が多い群で糖尿病が予防されるという結果でした。

このことの理由の一つとして、考えられているのが、ロイシンの作用です。
ロイシンは、インスリンの分泌を刺激する働きがあるのです。

ですので、ロイシンによる低血糖というのも以前より知られています。

糖尿病にならないから、BCAAは優れているようにも見えますが。
実は、ただネガティブな結果も出ています。

それは、BCAAによって、インスリンの抵抗性が増すという結果です。

より詳しく説明すると、血漿中のBCAA濃度が上昇している群では、インスリンに対する感受性が低下しているというものです。
インスリンに対する反応性は、血糖コントロールに重要です。
インスリンに対する反応性の低下は、糖尿病の第一歩とも考えられます。


こうした二つのデータを合わせて考えると、BCAAは不足している分を補うのは良いけれど、取り過ぎてもあまり良いことはなさそうだ、ということです。

つまり、運動した時には、アミノバリューアミノバイタルといったBCAAサプリメントが有効ですが、日常的にBCAAを、取る必要はないのかもしれません。

運動後、何日間が良いのか?
筋肉痛のある限り飲んでいた方が良いのか?
こういったことは、まだまだわかりません。
今後の検討を期待しています。


HMB サプリメント HMB POWER BOOST 360タブレット 1袋 90000mg

BCAAの摂取が仮に体に悪いかもしれないとして。

HMBというサプリメントが販売されています。
これは、ヒドロキシメチルブチレートというものです。
HMBは、ロイシンから変換される化合物です。

要は、アミノ酸が効くか、プロテインが効くかみたいな話と少し似ているかもしれませんが。

しかしながら、ロイシンからHMBに変換されるのは、たったの5%
そして、BCAAにもしかしたら、有害な作用もある。

となると、HMBも一つの選択肢かもしれません。
しかし、HMBとBCAAにどこまで差が出るかは、まだ理解できてません。

上のリンクに口コミがありますので、そちらも参考に。